◆ベルマンCX-25の使い方
ベルマンCX-25は、通常の直火式エスプレッソメーカーと構造が若干異なります。構成部品は右写真の通りです。

通常のメーカーとの主な違いは、抽出されたエスプレッソがたまるサーバーがないこと(エスプレッソは別容器で受けます)、そして、ボイラーにスチームノズルが付いていることです。

*なお、本ページでは便宜上、エスプレッソの抽出や牛乳の泡立て作業を素手で行っておりますが、万一の火傷に備え、必ずミトンや手袋を着用くださいますようお願いいたします。

E:ノブ
D:トップリッド
C:リデューサー(減量フィルター)
B:コーヒーバスケット
A:ボイラー



1)ボイラー(上図A)に水を入れ、そこにコーヒーバスケット(上図B)を装着します。

ボイラーの中には、「3/6/9」の水位目印が付いています。これらの数字は、できあがりのカップ数をしましていますので、希望カップ数のところまで水を入れてください。なお、3カップは約150cc、6カップは約300cc、9カップは約450ccです。



2)3カップ、または6カップ分だけ作るときは、コーヒー豆が入るスペースを狭くするためのリデューサー(上図C)をセットします。

リデューサーの取り付け向きを変えることで、3カップ用と6カップ用とを使い分けます。


3)細挽きにしたコーヒー豆をコーヒーバスケット(上図B)のふちまで入れ、スプーン等で押さえて平らにします。

コーヒー豆は、「深煎り」の豆を「細挽き」にしたものがおすすめです。極端に細かくした豆を使うと、フィルターの目詰まりやノズルの詰まりを起こすことがありますのでお気を付けください。


4)トップリッド(上図D)を取り付け、その上からノブ(上図E)を取り付けます。内部に高い圧力がかかりますので、しっかりと最後まで締め付けてください。

これでセットは完了です。


5)弱火〜中火にかけます。器具がガスコンロに合わない場合は、五徳や焼き網などを敷き、必ず安定させてからご使用ください。

抽出されたエスプレッソが出てくる抽出口の下に、ミルクジャグやミルクパンなどの容器を置いておきます。置けない場合は、沸騰に近づいたときに聞こえる音をもとに、容器を抽出口の下に持っていきます。


6)数分でお湯が沸き、エスプレッソが抽出口から落ち始めます。容器を手に持ち、抽出口に近付けてください。

エスプレッソの流れるような抽出が、蒸気まじりの噴出に変わり始めたら、抽出は完了です。抽出口のバルブを閉めましょう。


7)カプチーノを作る場合は、その後3〜5分ほど本体の加熱を続け、内部の蒸気圧をさらに高めます。

牛乳(冷たいままでOK)をミルクジャグなどの容器に入れ、スチーム用のバルブを開けて泡立て開始。牛乳の量は、カプチーノ1杯あたり50cc〜75cc位が目安です。また、容器は牛乳量の倍以上の容積のものをお使いください。

力強いスチームが牛乳を温め、泡立てていきます。


8)先程のエスプレッソをカップに注ぎ、続いてふわふわに泡立った牛乳を加えれば、カプチーノの完成です。本格スチームで作ったクリーミーな泡をお楽しみください。

また、きめ細やかな泡立ち牛乳が作れるようになると、カプチーノの表面に絵を描く「ラテアート」も楽しめます。店長はラテアートにあまり詳しくありませんが、Youtubeなどで検索いただくと、本機でラテアートをされている方の動画も出てきます。




◆裏技!? ベルマンCX-25でより濃厚なエスプレッソを

ベルマンCX-25は、最大で9カップ分(約450cc)のエスプレッソ作れますが、3カップ分や6カップ分だけ作るとき、エスプレッソが少し薄めに仕上がる傾向があります。これを解消するためには、下記のような方法があります。

○エスプレッソが出始めたらあえてバルブを一旦閉めて抽出を止め、30〜60秒ほどおいて圧力を高めてから、再度バルブを開いてエスプレッソを抽出する(付属の説明書に記載しております)。
○コーヒー豆の挽き方は「細挽き」が基本ですが、さらに少し細かめに挽く。
○コーヒーの粉を少しきつめに詰める。
○より弱火でゆっくりと抽出する。

 そして、さらに濃く抽出したい場合には、裏技として次のような方法があります。説明書には記述がありませんので、当店としても積極的に推奨はいたしませんが、各国のCX-25ファンにはよく知られた方法のようです。*あくまで本来の操作方法とは異なりますのでご理解ください。

●通常はスチーム用のバルブを閉じ、コーヒー用のバルブを開けて火にかけますが、これをあえて逆にし、スチーム用バルブを開け、コーヒー用バルブを閉めて火にかけます。
●ボイラーのお湯が沸騰し、スチーム用バルブから安定して蒸気が出てきたら、これを合図にスチーム用バルブを閉め、逆にコーヒー用バルブを開けてエスプレッソを抽出します。この方法により、コーヒー豆に対しより高い水温で強い圧力をかけることができ、理想的なエスプレッソの抽出ができるといわれています。